Azure Synapse Analytics (以前の SQL Data Warehouse) と DirectQuery

Azure Synapse Analytics (旧称 SQL Data Warehouse) と DirectQuery を使用すると、Azure Synapse Analytics に既に含まれているデータとメトリックに基づいて動的なレポートを作成できます。 DirectQuery を使用すると、データを探索するときにクエリが Azure Synapse Analytics に送り返されます。 リアルタイム クエリを Synapse Analytics のスケールと組み合わせることで、ユーザーはテラバイトのデータに対し、分単位で動的なレポートを作成することができます。

Azure Synapse Analytics コネクタを使用する場合:

  • 接続時に完全修飾サーバー名を指定します (この記事の後半の詳細を参照してください)。
  • サーバーのファイアウォール ルールが「Azure サービスに対するアクセスを許可」するように構成されていることを確認してください。
  • 列の選択、フィルターの追加など、どの操作によってもクエリが直接データ ウェアハウスに対して行われます。
  • タイルは、約 15 分ごとに更新するように設定されているため、更新をスケジュール設定する必要はありません。 更新は、接続したときに [詳細] 設定で調整できます。
  • DirectQuery セマンティック モデルの Q&A は使用できません。
  • スキーマ変更は自動選択されません。

これらの制限および注意事項については、エクスペリエンスの向上に伴い変更される可能性があります。 接続手順については、次のセクションを参照してください。

Power BI でダッシュボードおよびレポートを作成する

重要

Azure Synapse Analytics への接続性は継続的に向上しています。 Azure Synapse Analytics データ ソースへの接続の最適なエクスペリエンスを得るには、Power BI Desktop を使用します。 モデルとレポートをビルドしたら、Power BI サービスに発行できます。 Power BI サービスにおいてこれまで利用可能であった、Azure Synapse Analytics 用の直接コネクタは、利用できなくなりました。

ご利用の Synapse Analytics と Power BI の間を移動する最も簡単な方法は、Power BI Desktop でレポートを作成することことです。 まず、Power BI Desktop をダウンロードしてインストールします。

Power BI Desktop 経由で接続する

Azure SQL Data Warehouse に関する Power Query の記事で説明されているプロセスを使用して、Azure Synapse Analytics に接続できます。

パラメーターの値を見つける

完全修飾サーバー名とデータベース名は、Azure portal に表示されています。 この時点では、Azure Synapse Analytics は Azure portal にのみ表示されます。

Screenshot of the Azure portal with SQK demo data highlighted.

Note

Power BI テナントが Azure Synapse Analytics と同じリージョン内にある場合、エグレス料金は発生しません。 Power BI テナントの場所を確認するには、「組織の既定のリージョンを確認する」をご覧ください。

シングル サインオン

Azure SQL DirectQuery セマンティック モデルをサービスに発行すると、エンド ユーザー用に Microsoft Entra ID OAuth2 を使用するシングル サインオン (SSO) を有効にできます。

SSO を有効にするには、セマンティック モデルの設定に移動し、[データ ソース] タブを開いて、SSO のチェック ボックスをオンにします。

Configure Azure SQL DQ dialog box

SSO オプションが有効になっているときに、ユーザーがデータ ソース上に構築されたレポートにアクセスすると、Power BI は Azure SQL データベースまたはデータ ウェアハウスへのクエリにおいて認証済みの Microsoft Entra 資格情報を送信します。 このオプションを使用すると、Power BI で、データ ソース レベルで構成されているセキュリティ設定を適用できます。

このデータ ソースを使うすべてのセマンティック モデルで、SSO オプションが有効になります。 インポートのシナリオに使われる認証方法には影響しません。

Note

SSO を正常に機能させるには、セマンティック モデルが Azure SQL リソースと同じテナントにある必要があります。

他にわからないことがある場合は、 Power BI コミュニティに質問する