Power BI Desktop で図形マップのビジュアルを作成する (プレビュー)

適用対象: Power BI Desktop Power BI サービス

色を使用して、マップ上の地域を比較するために [図形マップ] ビジュアルを作成します。 [マップ] ビジュアルとは異なり、 [図形マップ] では、マップ上のデータ ポイントの地理的な場所が正確に示されません。 むしろ、その主な目的は、マップ上の地域にそれぞれ異なる色を適用することで、それらを比較することです。

[図形マップ] ビジュアルは、Power BI サービスやモバイルではなく、Power BI Desktop でのみ使用できます。 これはプレビュー段階であるため、使用する前に有効にする必要があります。 [図形マップ] を有効にするには、[ファイル] > [オプションと設定] > [オプション] > [プレビュー機能] の順に選択し、[図形マップのビジュアル] チェックボックスを選択します。 選択を行った後、Power BI Desktop を再起動する必要があります。

このプレビュー リリースに付属するマップで [図形マップ] コントロールをテストできます。あるいは、次のセクション (「カスタム マップの使用」) で概説されている要件を満たす限り、独自のカスタム マップを使用できます。 [図形マップ] ビジュアルは、インターネットで見つけたり、自分で作成したり、TopoJSON 形式に変換したりできるマップに基づいています。 詳細については、以下のセクションを参照してください。 地理、座席配置、フロア プランなどがカスタム マップの例です。

Power BI Desktop で、 [図形マップ] ビジュアルが有効になった後、 [視覚化] ペインから [図形マップ] アイコンを選択します。

Power BI Desktop により、空の [図形マップ] ビジュアルのデザイン キャンバスが作成されます。

次の手順に従って、 [図形マップ] を作成します。

1. [フィールド] ペインで、地理名 (または省略形) が含まれているデータ フィールドを [場所] バケットにドラッグし、データ メジャー フィールドを [色の彩度] バケットにドラッグします。

   

2. [書式設定] ペインで、[マップの設定] を展開し、[マップの種類] を変更します。 この例では、[イタリア] を選択したため、レンダリングは、次の画像が示すようになります。

   

3. 現在選択されているマップのマップ キーを表示するには、[マップの種類のキーの表示] を選択します。 この例では、メキシコのマップを使用しています。[マップ キー] には、マップの作成に使用されている値が表示されます。

   

4. 3 次元オブジェクト (地球) を 2 次元マップとして表示するにはどの方法を使用するかを、[プロジェクション] ドロップダウンを使用して選択します。

   • 正距円筒図法: 地球を、同じサイズ、形状、面積を持つ長方形のセルでできたグリッドに変換する円柱投影法。
   • メルカトル図法: 赤道が接線として表される円柱投影法。 極地域は、正距円筒図法と比べ、さらに歪みが生じます。
   • 正射投影法: 空間の奥深くからなど、無限の点からの投影。 3 次元的に地球が存在しているかのように示します

   詳細については、ESRI のマップ プロジェクションに関する記事を参照してください

5. [既定の色] や [ズーム] などの [書式設定] オプションを使用してマップを変更することができます。 また、カテゴリ データ列を [凡例] バケットに追加し、カテゴリに基づいて地図の地域を分類することもできます。

それが TopoJSON 形式であれば、 [図形マップ] でカスタム マップを使用できます。 マップが別の形式の場合、Map Shaper などのオンライン ツールを使用し、シェイプ ファイルや GeoJSON マップを TopoJSON 形式に変換できます。

TopoJSON マップ ファイルを使用するには、図形マップ ビジュアルをレポートに追加します。 [書式設定] ウィンドウの [マップの設定] で、ドロップダウンから [カスタム マップ] を選択し、[マップの種類の追加] を選択します。

米国連邦地検 は、訴訟および取扱件数データに関する年次会計報告を公表しました。 これらの地区データの一部を .json ファイルに変換し、このサンプル PBIX に追加しました。

カスタム シェイプ マップのデモ .PBIX ファイル

カスタム マップを試したい場合は、この PBIX ファイルをダウンロードして、同じように操作してみてださい。

1. Power BI Desktop から、 [ファイル]>[レポートを開く] の順に選択します。

2. 州は複数の地区に分けられるため、地区のカスタム シェイプ マップを使用する必要があります。 米国司法管轄区の TopoJSON マップを Power BI Desktop にインポートすることで、地区検事長の年次会計報告データを視覚化できます。 以下の画像では、2000_districts_extra_simplified_CONUS.json ファイルという名前のカスタム マップを使用しています。

   

   

個々の州マップについても、含まれる区に基づいて詳細を表示することができます。

[図形マップ] をテストするモデルにすばやくデータを入力するために、この記事の最後にある表のいずれかをコピーして、 [ホーム] リボンから [データの入力] を選択できます。

この例では、メキシコのデータを選択し、 [データの入力] を使用して Desktop に貼り付けました。 一番上の行は、自動的に見出しとして識別されます。

新しい列は簡単に入力できます。新しい列名を入力し (右側の空の列に)、各セルに値を追加します。この方法は Excel で行う操作と同じです。 列の作成が完了したら、[読み込み] を選択します。表が Power BI Desktop のデータ モデルに追加されます。

[マップのシェイプ] 機能を提供するこのプレビュー リリースには、いくつかの考慮事項と要件があります。

• [図形マップ] ビジュアルはプレビュー段階であるため、Power BI Desktop で有効にする必要があります。 [図形マップ] を有効にするには、[ファイル] > [オプションと設定] > [オプション] > [プレビュー機能] の順に選択し、[図形マップのビジュアル] チェックボックスを選択します。
• 現時点で、[凡例] の分類が適切に機能するには、[色の彩度] バケットも設定されている必要があります。
• [図形マップ] ビジュアルでは、最大 1,500 個のデータ ポイントが描かれます。

このプレビュー リリースでは、次の地域キーを使用して、 [マップのシェイプ] をテストしてください。

• Power BI のマトリックス ビジュアル

• Power BI での視覚化の種類