Power BI のアプリについて

アプリは、組織内の大規模なユーザー グループに主要な指標を提供するために作成する、ダッシュボードとレポートの集まりです。

Power BI アプリ

ビジネス ユーザーは、業務のために Power BI の複数のダッシュボードおよびレポートを必要とすることがよくあります。 アプリでは、こうした要素がまとまっているため、ダッシュボードの名前や、そのダッシュボードにアクセスする方法を 1 つ 1 つ記憶する必要がなくなります。

現在プレビュー中の Power BI アプリを使用すると、ダッシュボードとレポートのコレクションを作成し、こうしたアプリを、組織全体または特定のユーザーやグループに配布できます。 レポートの作成者または管理者の場合は、アプリによって、ダッシュボード コレクションに対するアクセス許可が管理しやすくなります。

ビジネス ユーザーはこれらのアプリを Microsoft AppSource からインストールするか、送信された直接リンクを使用します。 すべてが 1 か所にあるため、ビジネス ユーザーは簡単に検索してコンテンツに戻ることができます。 更新プログラムは自動的に取得されます。データの更新頻度は制御することができます。 詳細については、ビジネス ユーザーのアプリ機能に関するページを参照してください。

アプリと組織のコンテンツ パック

アプリは、組織のコンテンツ パックが進化したものです。 組織のコンテンツ パックが既にある場合は、アプリと並行して使用することになります。

アプリの概要について理解したら、次はアプリを作成する*アプリ ワークスペース*についてご説明します。

ビデオ: アプリとアプリ ワークスペース

アプリのライセンス

アプリの作成者には、Power BI Pro ライセンスが必要です。 アプリ ユーザーの場合は 2 つのオプションがあります。

  • オプション 1: すべてのビジネス ユーザーに、アプリを表示するための Power BI Pro ライセンスが必要です。
  • オプション 2: 組織内の無料ユーザーが、Power BI Premium 容量内のアプリのコンテンツを表示できます。 詳しくは、Power BI Premium に関するページをご覧ください。

アプリ ワークスペース

*アプリ ワークスペース*は、アプリを作成する場所です。そのため、アプリを作成するには、最初にアプリのワークスペースを作成する必要があります。 Power BI のグループ ワークスペースで作業したことがあれば、アプリ ワークスペースにもすぐに慣れるでしょう。 アプリ ワークスペースはグループ ワークスペースが進化したもので、アプリのコンテンツのステージング領域とコンテナーが含まれています。

こうしたワークスペースには、メンバーまたは管理者として、同僚を追加することができます。 すべてのアプリ ワークスペースのメンバーと管理者に、Power BI Pro ライセンスが必要です。 ワークスペースでは、さら広範な対象ユーザー、場合によっては組織全体に配布する予定のダッシュボード、レポート、およびその他の記事で、全員が共同作業を行うことできます。

コンテンツの準備ができたら、アプリを配布します。 その対象ユーザーに直接リンクを送信することも、対象ユーザー自身が [ストアからアプリを取得するにはクリックします] を選択して、[アプリ] タブからアプリを検索することもできます。 このユーザーはアプリのコンテンツを変更できませんが、Power BI サービスまたはモバイル アプリのいずれかを使用してコンテンツと対話し、データ自体のフィルター、強調表示、ソートを行うことができます。

アプリ ワークスペースとグループ ワークスペースとの違いは何ですか?

既存のグループ ワークスペースはすべて、アプリ ワークスペースの機能を果たし、これらのどのワークスペースからでもアプリを発行することができます。 アプリ ワークスペースは特定のアプリを作成して保存する場所として作成します。これがアプリ ワークスペースとグループ ワークスペースの違いの 1 つです。 アプリ ワークスペースのアプリとコンテンツには 1 対 1 の関係があります。 アプリ ワークスペースにあるものはすべて、配布される際にアプリに含まれています。

アプリとアプリ ワークスペースについて理解したら、次はアプリの作成および発行を開始しましょう。

アプリ ワークスペースを作成する

  1. 最初に、ワークスペースを作成します。 [ワークスペース] > [アプリのワークスペースの作成] の順に選択します。

    アプリのワークスペースを作成する

    ここが、同僚と共同でコンテンツを配置する場所になります。

  2. ワークスペースの名前を付けます。 対応するワークスペース ID が使用できない場合は、一意の ID になるように編集します。

    これはアプリの名前にもなります。

    ワークスペースに名前を付ける

  3. 設定にはいくつかのオプションがあります。 [パブリック] を選択すると、組織内のすべてのユーザーがワークスペースの内容を表示できます。 一方、[プライベート] の場合、ワークスペースのメンバーしかその内容を表示できません。

    公開または非公開を設定する

    メモ:

    グループを作成した後は、公開/非公開を変更することはできません。

  4. メンバーが編集可能かどうか、表示専用のアクセス許可を持つかどうかも選択できます

    編集または表示専用を設定する

    ヒント:

    アプリ ワークスペースにユーザーを追加すると、そのユーザーはコンテンツを編集することができます。 コンテンツを表示するだけのユーザーの場合は、ワークスペースには追加しないでください。 そのユーザーは、アプリを発行するときに追加できます。

  5. ワークスペースへのアクセス許可を与えるユーザーの電子メール アドレスを追加して、[追加] を選択します。 追加できるのは個別ユーザーのみで、グループのエイリアスは追加できません。

  6. ユーザーごとにメンバーか管理者かを判断します。

    メンバーまたは管理者を設定する

    管理者は、他のメンバーの追加を含め、ワークスペース自体を編集できます。 メンバーは、表示専用のアクセス許可を持っていないかぎり、ワークスぺースのコンテンツを編集できます。 どちらのユーザーもアプリを発行できます。

  7. [保存] を選択します。

Power BI でワークスペースが作成され、開きます。 メンバーであるワークスペースの一覧が表示されます。 管理者は、省略記号 (...) を選択すると、前の画面に戻って新しいメンバーの追加やアクセス許可の変更などの変更を加えることができます。

ワークスペースを編集する

今はワークスペースが空なので、コンテンツを追加します。 コンテンツの追加はマイ ワークスペースにコンテンツを追加する場合と似ていますが、ワークスペース内の他のユーザーが表示だけでなく編集もできる点が異なります。 大きな違いは、作業が完了したら、アプリとしてコンテンツを配布できることです。 一方、アプリ ワークスペースではマイ ワークスペースの場合と同様に、ファイルのアップロードまたは接続を行ったり、サードパーティーのサービスに接続したりできます。 例:

アプリに画像を追加する (省略可能)

既定では、Power BI は、アプリの頭文字を使用した色付きの小さな丸をアプリに作成します。 しかし、画像でカスタマイズする必要があるかもしれません。

メモ:

アプリに画像を追加するには、Exchange Online ライセンスが必要です。

  1. [ワークスペース] を選択し、ワークスペースの名前の横にある省略記号 (...) を選択して、[メンバー] を選択します。

    ワークスペースのメンバーを選択する

    ワークスペースの Office 365 Outlook アカウントが、新しいブラウザー ウィンドウで開きます。

  2. 左上の色付きの丸にマウスを置くと、鉛筆のアイコンに変わります。 その質問を選択します。

    Office 365 の鉛筆アイコン

  3. 鉛筆のアイコンを再度選択し、使用する画像を検索します。

    鉛筆をもう一度選択する

  4. [保存] を選択します。

    [保存] を選択する

    Office 365 Outlook のウィンドウで、色付きの丸がその画像に置き換えられます。

    カスタマイズされた画像

    数分後に、Power BI のアプリでも画像が表示されます。

    カスタマイズされた画像

アプリを配布する

アプリのワークスペースでダッシュボードおよびレポートの作成が完了したら、アプリとしてすべてをパッケージ化して、配布します。

  1. ワークスペースで、右上の [アプリの発行] ボタンを選択して、ワークスペースのすべてのコンテンツを共有するプロセスを開始します。

    アプリを発行する

  2. 最初に、[詳細] にユーザーがアプリを検索する際に役立つ説明を入力します。 背景色を設定してカスタマイズすることができます。

    アプリの詳細

  3. 次に、[コンテンツ] にアプリの一部として発行されるコンテンツが表示されます。これは、そのワークスペースに含まれるものすべてです。 ユーザーがアプリに移動したときに最初に表示されるダッシュボードまたはレポートをランディング ページとして設定することもできます。 [なし] を選択することができます。 この場合、アプリのすべてのコンテンツの一覧が表示されます。

    アプリのコンテンツ

  4. 最後に、[アクセス権] でアプリにアクセスできるユーザーを決定します。組織内の全ユーザーでも、特定のユーザーまたは電子メール配布リストでも指定できます。

    アプリ アクセス

  5. [完了] を選択すると、発行する準備ができたことを確認するメッセージが表示されます。

  6. 成功を示すダイアログ ボックスで、このアプリへの直接リンクである URL をコピーして、共有するユーザーに送信することができます。

    アプリの終了

アプリが配布されたビジネス ユーザーは、2 つの方法でアプリを検索できます。 アプリに送信された直接リンクを使用するか、アクセス許可のあるアプリがすべて表示される Microsoft AppSource で検索します。 どちらの方法でも、[アプリ] に移動した後には必ずこのアプリが一覧に表示されます。

詳細については、ビジネス ユーザーのアプリ機能に関するページを参照してください。

発行されたアプリを変更する

アプリを発行した後に、アプリを変更したり更新したりできます。 [アプリ] からアプリを開くと、自身が発行したアプリであっても、[レポートの編集] がグレー表示されていて、アプリを編集できなくなっています。

編集できない

しかし、アプリ ワークスペースの管理者またはメンバーであれば、簡単に更新できます。

  1. アプリに対応するアプリ ワークスペースを開きます。

    ワークスペースを開く

  2. ダッシュボードまたはレポートを開きます。 これで、必要な変更を実行できるはずです。

    メモ:

    アプリ ワークスペースはステージング領域であるため、変更内容は再度アプリが発行されるまでアプリにプッシュされません。 これにより、発行されたアプリに影響を与えずに変更を加えることができます。

  3. コンテンツのアプリ ワークスペースの一覧に戻り、[アプリを更新] を選択します。

    [アプリを更新] ボタン

  4. 必要に応じて [詳細][コンテンツ]、および [アクセス権] を更新して、[アプリを更新] を選択します。

    [アプリを更新] ボタン

アプリを配布したユーザーには、更新されたバージョンのアプリが自動的に表示されます。

アプリケーションを非公開にする

アプリ ワークスペースのすべてのメンバーは、アプリケーションを非公開にすることができます。

  • アプリ ワークスペースで、右上隅にある省略記号 (...) を選択し、[アプリケーションを非公開にする] を選択します。

    アプリを非公開にする

このアクションは、配布したすべてのユーザーのアプリケーションをアンインストールし、ユーザーはアクセスできなくなります。 アプリ ワークスペースまたはその内容は削除されません。

Power BI アプリに関する FAQ

アプリ ワークスペースとグループ ワークスペースとの違いは何ですか?

このリリースでは、すべてのグループ ワークスペースの名前をアプリ ワークスペースに変更しています。 これらのどのワークスペースからでも、アプリを発行できます。 機能の大部分は、グループ ワークスペースと変わりません。 今後数か月で、アプリ ワークスペースに対して次の拡張機能を計画しています。

  • アプリ ワークスペースを作成しても、グループ ワークスペースのように Office 365 で対応するエンティティは作成されません。 そのため、背後で別の Office 365 グループが作成することを心配することなく、任意の数のアプリ ワークスペースを作成することができます (引き続きファイルの格納のために Office 365 グループの OneDrive fo Business を使用できます)。
  • 現在のところ、メンバーおよび管理者の一覧に追加できるのは個々のユーザーのみです。 近いうちに、これらの一覧に複数の AD セキュリティ グループまたは最新グループを追加できるようになるため、管理が容易になります。

アプリと組織のコンテンツ パックとの違いは何ですか?

アプリはコンテンツ パックが進化し、簡略化されたもので、いくつかの大きな違いがあります。

  • ビジネス ユーザーがコンテンツ パックをインストールすると、グループ化された ID が失われ、他のダッシュボードやレポートと混在した単なるダッシュボードとレポートの一覧になります。 一方、アプリではインストール後もグループ化および ID が維持されます。 このため、ビジネス ユーザーは時間が経っても簡単にアクセスすることができます。
  • 任意のワークスペースから複数のコンテンツ パックを作成できますが、アプリとそのワークスペースの間には 1 対 1 の関係があります。 これにより、時間が経過してもアプリの理解と維持が簡単になると思われます。 この領域の改善計画については、Power BI ブログのロードマップのセクションを参照してください。
  • 将来的には、組織のコンテンツ パックは廃止される予定のため、今後はアプリを作成することをお勧めします。

グループの読み取り専用メンバーとは何ですか?

グループには、コンテンツの表示のみが可能な読み取り専用メンバーを追加できます。 この手法の主な問題は、メンバーとしてセキュリティ グループを追加できないことでした。 アプリでは、読み取り専用バージョンのアプリ ワークスペースを、セキュリティ グループを含むより多くの対象ユーザーに発行することができます。 エンド ユーザーに影響を与えることなく、変更内容をアプリのダッシュボードおよびレポートにステージングできます。 今後は、この方法でアプリを使用することをお勧めします。 将来的には、ワークスペースの読み取り専用メンバーも廃止される予定です。

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